高額なテックイベントへの参加は、本当にキャリアにとって目に見えるメリットがあるのでしょうか。それとも単なる時間の無駄なのでしょうか。
単に知識を得るためだけなら、投資する価値はほとんどありません。講演の多くやスライドは、後でどうせ無料でネット上に公開されるからです。本当の価値は、いわゆる「ホールウェイ・トラック(Hallway Track)」にあります。セッションの合間に生まれる自然な会話や、志を同じくする人々とのネットワーク作り、そしてマーケティング的な綺麗事ではない、現場のリアルなIT課題についての率直な意見交換こそが真のメリットなのです。
カンファレンスのROIを正しく評価したいなら、「得た知識」ではなく、人脈やチャンスで測るべきです。同じ課題をすでに解決した人と一度本音で話し合うだけで、数週間にわたる自力でのリサーチ時間を節約できることがよくあります。イベントの前に、1つか2つの具体的な目標を立てましょう。例えば、「専門分野の人に3人会う」や「現場の実践者と未解決の技術的な課題について話し合う」といったことです。講演の内容は後でアーカイブで確認できますが、偶然の出会いや廊下での雑談は、現地でしか得られない価値です。